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トピックス 6月

新理事長就任

就任ご挨拶


一般社団法人 不動産流通経営協会
理事長

 この度、田中理事長の後を受けまして、理事長に選任されましたでございます。
田中前理事長には、平成27年から2年間にわたり、当協会の理事長として、高い見識とリーダーシップをもって、当協会の発展と流通市場の活性化にご尽力されました事に、会員各位と共に、心より感謝を申し上げる次第でございます。
 さて、不動産流通市場は、低金利政策の下支えの下、順調に推移しております。昨年度は既存マンションの流通量が新築マンションの供給量を超えるような局面もあり、優良な住宅の供給を担う新築住宅市場と、ストックを活用する既存住宅市場とが、まさに車の両輪として市場を活性化していく状況が生まれております。
 我々不動産流通業界には、「日本再興戦略2016」において、「2025年に既存住宅流通の市場規模を8兆円に倍増させる」という高い目標が課せられております。こうした中、来年4月から建物状況調査がスタートします。既存住宅に対する消費者の信頼を高め、流通市場を活性化する上で、大きな効果が期待されますので、業界を挙げて新たな制度を育てていくことが重要です。事前の準備をしっかりと整え、万全を期したいと考えております。

 理事長就任に際し、当協会として力を入れて参りたいことを3点挙げたいと思います。
 まず、1点目として、不動産流通市場の活性化、円滑化を進めるための重要な活動として、「政策提言」と、その基となる「調査研究」にこれまで以上に注力してまいります。不動産流通市場の状況を的確に把握した上で、これを踏まえた政策を立案し、提言するという、流通の現場と行政との「橋渡し」の役割は、従来から当協会ならではの重要な役割の一つであります。昨年、そのためのツールとして、オピニオン誌である「FRKコミュニケーション」を創刊いたしました。今年度も引き続きその充実に努めて参ります。
 次に、2点目として、消費者から信頼される高度な仲介サービスを提供できるよう、仲介サービスを提供する宅建士ほか営業従事者のレベルアップに力を尽くして参ります。近年、消費者が不動産業者に期待するサービスの質は相当に高度化・多様化しており、消費者が真に安心・満足して取引ができるよう、営業従事者のさらなるレベルアップが求められているところです。このため、会員会社の職員を対象とした教育研修にはこれまで以上に注力して参りたいと考えております。
 3点目として、情報化の時代にふさわしい不動産流通業のあり方について、皆様とともに考えて参りたいと存じます。不動産流通業は、お客様一人ひとりの夢の実現をお手伝いする情報ビジネス産業です。情報をめぐる技術が急速な進化を遂げる中で、消費者保護の精神を忘れることなく、時代に即した消費者サービスの質の向上と不動産流通業界の生産性の向上とを同時に達成する手段として、最新の情報技術をどのように使いこなせばよいのか、皆様と共に知恵を絞って参りたいと考えております。

 不動産流通業界も、まだまだ課題山積の状況にありますが、今後とも会員相互で結束し、業界団体の皆様と力を合わせ、微力でございますが不動産流通業の発展に全力で取り組んでまいりますので、なにとぞ皆様のご支援、お力添えを賜りますよう、お願い申し上げます。

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