『ビジュアルマスター 不動産の税金と対策 ― 国税・地方税のすべて ―』
土地税制は、土地政策上の重要な手段の一つである。土地税制は、土地基本法をベースとしてその基本的な枠組みを維持しつつも、土地をめぐる状況変化等に対応して、毎年のようにその改正が行われてきている。
そのため、土地税制はとかく難解となり、さらに関係法規が多岐にわたるため、土地税制の理解が非常に困難になっている。本書は、そのような現場の声を踏まえ、土地税制への理解を深めてもらうために発刊されたものである。
本書では、土地、建物等の不動産に関する税金と対策を図や表、フローチャート等を用いてわかりやすく解説している。
本書は「I. 不動産と税金」「II. 取得に関する税金」「III. 保有に関する税金」「IV. 運用に関する税金」「V. 譲渡に関する税金」の5章で構成されている。このなかでも特に複雑な「V. 譲渡に関する税金」については、全体の半分以上のページを割いて、問題となる税務の原則と特例を広範囲に網羅しており、実務に大いに役立つ内容となっている。
平成17年度土地税制改正後の関係法規および各税目、ならびに18年度税制改正の答申・大綱にも目配りしてあるので、すぐに役立つ最新の「税金教習書」として大いに活用できるはずだ。
不動産業従事者、税務会計専門家はもとより、一般のエンドユーザーにも、必携の一冊としてお勧めする。
著者:板倉 和明(税理士)、大森 正嘉(税理士)
発行所:(株)ぎょうせい
定価:4,571円+税
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