『知っておくと役に立つ！不動産トラブルとその判例』

本書は、『月刊 不動産流通』の人気シリーズ「適正な不動産取引に向けて」をまとめたもの。最近の掲載記事の中から、特に業務上関連性が高い46事例を厳選し、より読みやすいよう再編集したものである。

本書では、「調査説明」「瑕疵」「環境」「賃貸人・保証人の責任」「媒介報酬」「ローン」等、不動産流通の現場で起こりがちなさまざまなトラブルを10のテーマに分類・整理し、わかりやすいよう具体的な説明が添えられている。

不動産業に携わる人の参考書として、また、社員研修、グループ研修などのテキストとしても、ぜひお勧めしたい一冊である。

『図解不動産業　信託受益権販売業入門』

2004年12月に信託業法が80年ぶりに全面改正され、「信託受益権販売業制度」が創設された。これにより、信託を使った資産流動化が全国に広がる可能性が出てきた。不動産取引においてもこの傾向が見られ、いま不動産証券化市場への関心が非常に高まっている。 本書は、このような時代の趨勢を見据え、 “信託受益権でビジネス拡大を図るための基本知識”を詳しく、懇切丁寧に説いている。信託受益権販売業がどのような業務で、どのような規制があるのか…。マンガを多用することで、難解な言葉も理解しやすく、大事なポイントも把握しやすいよう工夫されている。 本書は、これから信託受益権販売業を始めようとする人はもとより、今後の不動産市場を理解するうえでも必携の書となるはずだ。