FRK会報
会報No.76(2005年NOVEMBER)

「世界不動産連盟アジア・太平洋地域不動産会議・大阪大会(APREC2005)」開催

9月28日から30日までの三日間、「世界不動産連盟アジア・太平洋地域不動産会議・大阪大会(APREC2005)」が、大阪市北区の「グランキューブ大阪」(大阪府立国際会議場)を主会場に開催されました。アジア・太平洋地域不動産会議は、世界不動産連盟の地域別大会として二年ごとに開かれているものです。
日本での「世界不動産連盟アジア・太平洋地域不動産会議」の開催は1989年の東京大会以来、16年ぶり二度目。大阪で行われた今年の大会には、アメリカ、オーストラリアなど世界16か国の代表者らが出席した。

大会一日目の28日に行われた開会式では、世界不動産連盟アジア・太平洋地域会長で日本支部会長の高城申一郎住友不動産会長の開会宣言の後、APREC2005実行委員会委員長の高木丈太郎三菱地所相談役の挨拶があった。

続いて行われた基調講演では、建築家で東京大学名誉教授の安藤忠雄氏が「都市とは何か――再生の視点」と題して、都市再生において不動産業の果たすべき役割について語った。安藤氏は、講演の中で「急速にグローバル化する中、不動産業界が都市について本気に考えてきたかどうか」と問題提起。そして「歴史的建築物の再生や緑との共生を軸に、人間味あふれる街づくりの可能性を探るべき。新しい視点で、環境を大切にした都市をつくり、次世代に美しい住環境を残していくことが重要」と述べた。

翌29日と30日には、「都市再生」をテーマとした6つのフォーラムが開催された。各フォーラムのテーマは、「大震災からの復興と都市再生」「都市再生事業の実際と課題」「証券化手法による都市再生」「持続的可能な都市の構築のために」「各国の不動産事情」などで、各国の不動産団体代表者らが活発な議論を交わした。

今回の会議には、世界16か国から約538名、日本からも当協会の会員を含め、約392名が参加した。


[会報目次][消費者動向調査][地価調査理事長コメント][「新たな住宅政策に対応した制度的枠組み」答申]
[アスベスト問題への対応][APREC2005大阪大会][日米不動産業首脳交流会議]
[住宅ローン基礎知識講習会][初任従業者教育研修][会員の皆様へのお願い][FRKNOW][INFORMATION]